8/3 ブライスキャニオン

8月3日 月曜日 (1) ~ ブライスキャニオン

いよいよグランドキャニオン。朝食は前日と同じレストランのパンケーキで簡単に。お天気もよく、気温も上がるというので、先日買ったタンクトップに紺のショートパンツ。ホテルの売店で水を買ったのにお釣りに気を取られて肝心の水を忘れてしまいました。何という失態、こんな時の$1.25は$10にも思えます。

この日のガイドは昨夜と同じブレアさん。30歳くらいの男性ですが、これがまた愛想が悪くて、自分の言うことは言う、私達が聞くことにはろくに返事もしないという徹底振り。これでよくもまあガイドといえるものだと感心しました。それでも昨夜の自己紹介では、
「こんな顔をしていますが半分は日本人です。父はアメリカ人、母は日本人で、サンディエゴで生まれて日本で育ち、高校生の時にアメリカに留学してそのままアメリカにいます。両親は千葉県の君津市に今も住んでいます」
と言っていました。前日のデイビッドとは雲泥の差。それでも私達2人だけのガイドなので文句も言えず、何とか我慢の1日でした。

ラスベガスの南にあるシーニックの飛行場から19人乗りの軽飛行機でザイオン上空を飛び、ブライスキャニオンヘ。その後、グランドキャニオンへ行く12時間のコース。

120万都市ラスベガスの住宅街を見下ろしました。ラスベガスの街は、アパートがあったりスーパーがあったりといった生活感が全く感じられなくて、あれだけのカジノやホテルで働いている人たちはいったいどこで生活しているのだろう不思議でしたが、眼下に広がる整然と区画整理された住宅街を見て納得。ほんの一握りの高層ビル群がこれだけの都市を造るのかと思うと、わずか¢25でもカジノに貢がなくちゃ申し訳ないというもの。

住宅街の次はフーバーダム。1930年代の不況時に失業対策として始められた工事でコロラド川をせき止め、砂漠の中のラスベガスに水と電気を供給しています。フーバーダムによってミード湖が誕生し、上空から見ると砂漠と木のない山の中でブルーがきれいでした。この広さをどう表現したら理解してもらえるか、やっぱり見て感じてもらうしかありません。

ザイオンはガイドブックの通り、巨岩がにょきにょき林立していて何とも不思議な景観。イヤホーンで日本語の説明を聞いていると、ラスベガスに始まってこの不毛の土地や険しい山々を開拓したのはモルモン教徒だったとか。モルモン教についての知識がなかったのでブレアさんに聞いたら、
「モルモン教の何が知りたいのか? 単にキリスト教の一派ですよ」
と何ともつれない返事。キリスト教の派閥争いを避けて新天地を目指した団体であるらしいことが何とかわかりました。

ザイオンからブライスキャニオンヘ。1度着陸し、バスで朝食のためにレストランへ。朝食付きとは知らずにしっかり食べてきたので、フルーツとジュースとコーヒーのみ。

その後、陽気なおじさんが運転手兼ガイドで、ブライスキャニオンの観光ポイントへ。話していることはほとんど理解できませんでしたが、後ろでブレアさんが例のごとく必要最小限のガイドをしてくれました。

ブライスキャニオンは赤い石灰岩の塔が無数に林立、これもまた表現のしようがありません。太陽と風雨にさらされて石灰岩だけが残った現象と言われても、何十万年という時が造った芸術とでも言うべきか。石灰岩の塔には凹凸があり、規模を大きくした京都の三十三間堂の仏像を見ているような感じがします。ザイオンは川、ブライスキャニオンは太陽と風雨、グランドキャニオンは川と火山の噴火、最後に行ったヨセミテは氷河が造った偉大なる自然の芸術とでも言いましょうか。