今年は諸般の事情で海外旅行には行けないかと半分あきらめていたものの、エーゲ海の青い空と海、照りつける太陽に白壁の家、『グラン・ブルー』のジャン・レノにばったり会いそうなギリシャが魅力的で、JTBでパンフレットをもらったり、ガイドブックを買っていつもながらの予習はしていました。しかし、ギリシャのいいコースは月曜出発、月曜帰国で休みが取りにくいことと、英語が話せないにしても英語圏ではないなど不利な条件が多く、あきらめざるを得ませんでした。
日程的な条件が満たされかつ映画やさんざん読んでいる小説の知識などからアメリカ、グランドキャニオンも資料を集め、同行者の物色をしましたが、声を掛けた塚原さんも姉も期待薄。夏休みが欲しいとなかなか言い出せない内気さもあって、期待しながらも期待できない状況でした。それでも勤務表を作る頃になって、
「年休も取らずに働いているんだから夏休みくらいいいじゃないですか」
と半ば強引に休みを入れ、同行者については孫の出産を控えている嶋口さんが
「8月の始めなら」
ということで解決。7月10日に8月の勤務表を提出した後、JTBの松崎さんに電話したところ運良く希望のコースで予約ができました。
出発まで3週間、今回は予習にも何故か熱が入らず、「地球の歩き方」も斜め読み。1週間前にJTBでもらったガイドブックだけは熟読しました。
今回の旅行はJTBのツアーで、行く先々にお世話係やガイドがいる気安さもあり、カナダやアイルランドのように自分たちで何とかしなければと言う緊張感もありません。最低限のおみやげも事前に予約、トラベラーズチェックもなし、旅行保険はUCの特約で済ますなど、実にお手軽な旅でありました。
とはいうものの、アメリカは私のあこがれの国で、映画や本で読むアメリカが現実なのかこの眼で確かめ、アメリカの広さを実感したいなど、期待感は大きくふくらんでいたのです。
コースは、ロス経由でラスベガスへ行き3泊、ラスベガスを拠点にデスバレーに1日、ザイオン、ブライスキャニオン、グランドキャニオンへは軽飛行機で1日、サンフランシスコへ行って市内観光、ヨセミテへ1日。計5泊の行程です。
グランドキャニオンは宮原副部長が在職中に、「あのスケールの大きさを見たら人間なんてちっぽけなものだと思う。1度は見てみるべきだ」と言われたのが忘れられなくて、いつかは実現したいと思っていました。ラスベガスは何たってプレスリーを連想させますし、バグジーのフラミンゴとできるかどうか不安だったけどカジノも覗きたい。サンフランシスコはあの坂道をケーブルカーで登ってみたい、『告発』、『ザ・ロック』のアルカトラズ島も見たい、霧のサンフランシスコを体験したい、そしてアメリカ人の食事をしてみたい、と期待がいっぱいでしたが、十分満たされた旅になりました。